Make the screen five inches by eight inches, and you’ll rule the world.
- Alan Kay
さてさて、発表以来賛否両論の iPad。
否ーっ!(←仲代達矢さんのものまね by よういずみおうさん^^;)とする意見をみてみると「大きい」「シングルタスク」「Flash をサポートしていない」などなどなど。
iPhone の2倍ほど ―モバイル(移動しながら使える)と呼ぶにはそれが限界― のものが欲しかったのに、ふた周りほど大きかった iPad(でも実際に紙でシュミレーションしてみたら思ったほど大きくもなかった^^;)。
現実歪曲フィールドを展開できる Jobs による iPhone と MacBook との間というカテゴライズも今更ながらでどこか白々しく、「じゃあじゃあじゃあ iPhone と MacBook を使っている僕には iPad はいらないなー」と思わせるものだったし、デモされた連絡先やカレンダーなど iPhone でおなじみのアプリケーションも冗長な感じがして、「iPhone でもできるからやっぱ iPad いらぬー」な気分…
そして Phil Schiller が iWork for iPad のデモを始めたそのとき…突然啓示が下された。
“In the beginning was the Touch.”
―「始めにタッチありき」と。
iWork は iPhone では動かない。(移植されてないからじゃなくて^^;)たとえ動いたとしても画面の大きさが3.5インチの iPhone ではゼロから書類を作るような用途には使えない、せいぜい Mac で作ったものを修正するぐらいだろう。
iWork を「使える」という意味で動かそうとするなら、最低でも9.7インチの画面は必要。逆いえば iWork のような「使える」アプリケーション ―ペイントやドロー、ムービー編集、作曲など― を動かそうとするなら、やはり最低でも9.7インチの画面が必要なんだ。
そして、なにより忘れてはならないのは、それら「使える」アプリケーションが「マウス」ではなく「マルチタッチ」に最適化されているということ。
マウスとタッチの操作はまったく違う。
例えば「スクロール」。このもっとも頻繁に行う操作の一つとっても、
マウスで下スクロールするには、スクロールバーをマウスで「下げる」
タッチでは、対象を指で「上げる」
と、逆の動きをすることになる(iPhone の Safari のブックマークが下から出てくるのは Apple がインターフェイスとはなにか ―ユーザーの思考をいかに途切れさせないか― を知っている証拠だと思う。あとスクロールの端までいくと弾くように戻る動きもすばらしい。)。
そして、なにより異なるのが「操作を行う対象」だ。マウスでは操作したい対象に付属するスクロールバーやスクロールボタンなどの「コントロール」を操作するのに対し、タッチでは操作したい「対象」を「直接」操作することになる。しかもマウスのような入力機器を使わずに。
ここで Jobs が最初に言っていたカテゴライズがすっと理解できた。
iPad が iPhone と MacBook の間を単に埋める製品なのではなく、iPhone の個人性(あなたがだれで、いまどこにいるのか)と操作性(マルチタッチに最適化されたインターフェイス)を備え、パソコンのものとほぼ同等に「使える」アプリケーションを利用できる、携帯電話を使っていてパソコンを使っていない人のための製品であることを。
iPad はスマートフォンとノートパソコンの間にカテゴライズされるネットブック ―その実、劣化したノートパソコン― ではない。
Computer for rest of us.
そう、1984年1月24日に発表された Macintosh の再発明なのだぁ!
と支離滅裂に盛り上がってはみたものの^^; iPad は、もはやコンピュータでもない、
Media for all of us.
iPad というツール、メディアなのかも^^